加圧シャツの効果の源はスパンデックス

加圧シャツの効果の源はスパンデックス

加圧シャツの加圧力の秘密は、『スパンデックス』にあります。

 

スパンデックス(Spandex)は、ポリウレタン弾性繊維の一般名称で、Expand(伸びる)が語源です。伸縮性に非常に優れ、スパンデックスが混じっている比率、混紡率が低くても特性を失わないために、様々な繊維との組合せで使用されています。

 

スパンデックス(Spandex)は、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維から、ウールや綿などの天然繊維まで、様々な素材との組合せが可能です。

 

米国デュポン社が1959年に開発し、「ライクラ」の商標名で発売したものが最初とされていますが、今ではブラジャーなどの下着から、水着などスポーツウエア、スラックスなどの一般用途まで、幅広く使用されています。

 

スパンデックス(Spandex)は、日本の品質表示法ではポリウレタン弾性繊維と表記されます。スパンデックス(Spandex)と表示されるわけではありません。衣類などに表示される場合は、ポリウレタンという表記です。

 

化学繊維であるため、dtex(デシテックス)で繊維の太さや重量を表記します。tex(テックス)は標準長1000メートルで、標準重量1グラムあるものを1texと表記します。10dtexが1texとなります。

 

スパンデックス(Spandex)は、伸び率として450%〜800%という高い伸縮性を誇ります。引張強さ(cN/dtex)については、0.5〜1.1で、これは乾燥時でも湿潤時でも変わりません。汗をかいても強度は変わらないということです。

 

スパンデックス(Spandex)は、伸縮性に優れたポリウレタン弾性繊維です。日本の品質表示法では、ポリウレタン弾性繊維、または単にポリウレタンと表記されます。

 

スパンデックス(Spandex)の製造方法

スパンデックス(Spandex)には、湿式紡糸法、乾式紡糸法、溶融紡糸法等の製造法がありますが、世界的には乾式紡糸法が一般的です。

 

乾式紡糸法

原料を熱で気化する溶剤に溶かした状態で、熱雰囲気中で口金から押し出して溶剤を蒸発させて繊維状にする方法です。

 

湿式紡糸法

原料を溶剤に溶かした状態で、凝固浴と呼ばれる溶液中で口金から押し出して化学反応させたのち、溶剤を除去して繊維状にする方法です。

 

溶融紡糸法

原料を熱で溶かした状態で、口金から押し出して繊維状にした後、冷やして固める方法です。

 

スパンデックス(Spandex)の製造方法には日々改良が加えられていて、温度特性としては、耐熱性を高めた耐熱タイプや、逆に低温でも伸縮性を維持できる低温セットタイプなどが開発されています。

 

他にも、吸湿性を高めて着用時の快適性を高めたタイプや、消臭機能を付加したタイプ、遠赤外線効果による保温性を改良したタイプなどが開発されていて、普段の着用にも快適な繊維となってきています。

 

スパンデックス(Spandex)は化学繊維の一種ですから、熱耐性の問題は重要です。高温に加熱すると、溶けてしまうのです。

 

ポリウレタンの耐熱温度は、溶融点(溶ける温度)が、約150℃から230℃です。

 

加圧シャツを着用する際にも、火傷するような高温状態になると、繊維が溶けてしまう危険性がありますので、注意しましょう。

 

スパンデックス(Spandex)は、主に乾式紡糸法で製造されます。改良が進んでいますが、基本的に熱に弱いという弱点がありますので、その点は注意しましょう。

 

スパンデックス(Spandex)の寿命

スパンデックス(Spandex)は、ポリウレタン弾性繊維の一種で、伸縮性を維持できる寿命は、製造後2〜3年です。

 

スパンデックス(Spandex)の寿命は、着始めてからではなく、製造されてからカウントされるという点には注意が必要です。

 

スパンデックス(Spandex)は、空気中の水分だけでも加水分解を徐々に起こしていく性質があるため、製造した瞬間から劣化して行くという現象は避けることができません。

 

このため、加圧シャツを選ぶには、売れている商品を選ぶことが重要になってきます。売れている商品であれば、製造販売のサイクルが常に回り続けているため、製造後時間が経過した製品が混じっている危険性は低くなります。

 

スパンデックス(Spandex)を劣化させる要因としては、空気中の水分の他に、排気ガス、塩素による影響、日光・紫外線・熱、体脂、皮脂、汗、ボディオイル等があげられます。

 

スパンデックス(Spandex)の寿命は製造後2〜3年です。品質が劣化した商品が混じる危険性を回避するため、加圧シャツを選ぶなら良く売れている製品の中から選ぶことが重要です。

 

スパンデックス(Spandex)の化学薬品への耐性

スパンデックス(Spandex)は、化学薬品への耐性としては、塩素を苦手としています。競泳用の水着が、一定の時間使用すると緩んできてしまうのも、プールの水の消毒用の塩素による影響です。

 

この他、ポリウレタンの耐薬品性は次の通りです。

苛性ソーダ(5%、煮沸) 溶けない
塩酸(20%、室温) 溶けない
ギ酸(80%、室温) 溶けない
硫酸(70%、室温) 溶ける
氷酢酸(煮沸) 溶ける

 

硫酸が危険なのは当然ですが、氷酢酸(ひょうさくさん)は聞き慣れないものかも知れません。

 

氷酢酸は、食品添加物や医療添加物として使用されるもので、特に皮膚軟化剤としてウオノメやタコの治療に使用されます。親水ワセリンと混ぜてアトピー性皮膚炎に塗布する軟膏を調製するために用いられることもあります。

 

こうした医薬品を塗った上から加圧シャツを着ると、布地を傷めてしまう危険性がありますので、加圧シャツを着る部位に医薬品を用いる際は、成分を良く確認するようにしましょう。

 

スパンデックス(Spandex)は、塩素に弱く、他、硫酸や氷酢酸に対しても溶けてしまう特性があります。氷酢酸は一部の医薬品に添加物として使用されているので、医薬品の成分は良く確認するようにしましょう。

 

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